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・・・・・・・・・それでも、見上げた宇宙。
建設途上のコロニーを利用しての演習は過酷を極めた。
・・・擦り傷、切り傷、筋肉痛は当たり前。
捻挫、骨折、病院送り。
白兵戦技の向上、実弾使用への慣れ、
演習実施の理由は色々ある。
が、『過酷』な目に合わせること、
それがもっとも大きな理由。
・・・精神力を鍛える、とは、よく言ったもの。
「ちくしょう、シャワーが浴びてぇ。」
「そんなのは、いい。・・・ただ眠りたいぜー。」
「こんな演習、何の役に立つっていうんだよーっ!」
「ばっかやろーーーっ!!!」
知ってる限りの悪態をつきながら、
ゴールを目指す。
背嚢が重い。ブーツが重い。小銃が重い。
チョコレートひとつが、宝物のよう。
・・・チームの誰も、リタイアさせてなるものか。
ミラーの操作ひとつで、夜がやってくる。
闇は人をおびえさす。
・・・ほら、教官が狙ったように、疑心暗鬼で、雰囲気が悪化する。
闇雲に銃を向ける。
わずかな明りを求めて、宇宙を見上げた。
・・・・・・・・・全くの無関心さで、瞬く星。
誰かが笑った。
・・・つられて誰かが、
さらに誰かが、
取りつかれたように、みんなが笑う。
「さぁ、もうひとがんばりしようぜ。」
演習はいつも過酷を極めた。
頑張れたのは、きっと、星と仲間の・・・・・・・・・
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(2001.11.09)
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