+ 無題 +





『生き恥をさらせと！？』



上官も、

部下も、

友も、

守るべきものも、

次々と失った私が、



私だけが、

なにゆえ生きのびることが、できようか！





『私は行きます！！！』



かくなる上は、

この命が続く限り、

渾身の刃を以って、

連邦の無能な輩を、



戦場の塵と成してやろうぞ！！










『生きてこそ得る事のできる栄光をこの手に掴むまで、その命、儂が預かる。』



私は、

何の為に戦ってきたのか？



私の大切なもの。



私が知る世界。



果てしない広がりと輝きを持った宇宙そのもの。



地球にしがみつく者どもに何がわかろう。



それが無限の可能性と白紙の未来であると。



新しい空も湖も空気も大地も草花も鳥たちも人々も何もかも。





・・・私がこの手で守りたかったすべて・・・





『・・・くぅっっっ！』



・・・・・・・・・許して、くれ。





宇宙世紀0079年12月31日、

宇宙要塞ア・バオア・クー陥落。



だが、ジオン公国軍の一部は、来るべき日を信じ、漆黒の宇宙にその身を委ねた。










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