[第2話]





コウのあわあわした声から

あわあわした感じが抜けてしまったと思うのですが

どうでしょう?(笑)。



キースにいたっては

あきらかに上達しすぎ!!!

新米少尉という設定がこれほどぴったりなキャスティングも

今となってはありえないのですねぇ。

時間がたつというのはそういうことなのかと実感してしまいます。

上手い人が下手なふりをしてもやっぱり上手い。



くっ!!!











[Versus!]








はぁはぁと大きく息をしているのは誰?

どきどきと跳ね回っている心臓は誰の?



(・・・僕だ!)



そうと気づいたら、怖くなった。



だが、一歩踏み出せばもう忘れている。

そしてまた思い出す。

その繰り返しで

戦いを知っていく。



次の一手。

またの一剣。



ビームサーベルが本気でぶつかりあった時に

立てる音なんて知らなかった。

残響で手に電気が走ったかのような錯覚。



大きな塊のような敵。

真っ黒い影。

怖い。



踏みしめる大地は

いつも歩いてる場所なのに

知らない土地のよう。

戦いの中で辺りを窺うという行為の真の意味も

こうして体感している。

・・・怖い。










ののしられ、

打ちのめされて、

去り行く姿を見ながら

肩を落とすしかなかった。



・・・唇を噛んで、耐えるしかなかった。



トリントン、オーストラリア、19歳。










第3話





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