[第3話]





実は、ガトー様とからみがあるとわかるまでは

ニナのこと好きでも嫌いでもありませんでした(衝撃の告白?/笑)

ガノタ女という設定が、いったいどの層にアピールしてるのか

とっても不思議だったのですけど・・・。



そういう意味では演じる佐久間さんの方も

最終話までのストーリィを知ってる新録の方が

演じやすかったんじゃないでしょうか。



ニナが女だったりお姉さんだったりガノタだったり

たくさんの面があっていまいち統合できなかったものが

今回はちゃんとまとまってたような気がします。



・・・とはいってもガトー様と付き合っていたという事実が変わらない限り

永遠に私の敵なんですけど!!!(笑)



私は私になりたかっただけ。











[ステレオタイプ]








白人種の金髪女ってそんなに馬鹿っぽい?



ジュニアハイスクールに入った頃から、

男の子にやたらと声を掛けられるようになった。



デートに誘われたり、付き合ってくれと言われたり

でも、飛び級をするほどの成績だとわかってから

男の子たちの態度が変わった。



女の子は少し馬鹿っぽい方がかわい気があるですって?!

もっと遊んでるかと思ったってなに?!!!



私のことなんて何も見てない。

私のことなんて何も知りやしないのに。





16歳の夏、仮装屋台でファーストフードを売って

収益をコロニー開発事故で両親を失った

子供たちに寄付するボランティアに参加した。



ウィッチの役を選んだ私は、

その三日間のために、金髪を黒く染めた。



家に帰ると父が驚いて訊いてきた。

『どうしたんだ、ニナ?』

と。

この瞬間に備えて、

私は何度も何度も練習した。

『もう、パパの言うことはきかないわ。』

いつもいつもいい子でいた。

勉強もお手伝いもちゃんとやってきた。

イベントにかこつけて

自分を奮い立たせて

そう言ってみたかった



でも・・・言えなかった。

たったそれだけの言葉が

私には大きな壁のように思えた。



私らしいって何だろう。



私が打ちこめるものって何だろう。



・・・私を型にはめているのは、私?





アナハイム・エレクトロニクス社の面接で

『私だけのガンダムを作りたいんです。』

と言って笑われてから3年。

ようやく本当にその時がやってきた。

ゼフィランサスにサイサリス。

かわいい私のこどもたち。

・・・ううん、恋人たちかな。





もうすぐ地球に降りる。

どんな風に成長してくれるかしら。

美しい白い機体。

もしもこの二機が戦うようなことがあったら

どちらが勝つ?

・・・そんなまさか・・・ね。





この仕事にめぐりあえて良かった。

どれだけ頭を悩ませても

徹夜が続いても

誰にも譲れない。

やっと見つけた、私だけの道。



私らしく、生きていくの。










第4話





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