「・・・・・・・俺、櫻って好きじゃ無いんだよね。」
「・・・・それはまた何故だ?」





 長野県の東信、と呼ばれる地方には島崎藤村の小説で有名な『小諸』という町がある。そのどこか歴史的情緒にあふれた、だがしかし言い様によっては単なる寂れた地方都市に過ぎない町の真ん中に、小諸城趾はあった。『小諸懐古園』と呼ばれている小さな公園がそれだ。
 長野県で櫻が満開になるのは四月も半ば過ぎで、中でも小諸は標高が高いために咲き出すのが更に遅い。そういうような理由でたった今、四月も二十日過ぎになって小諸懐古園の櫻はまさに満開なのだった。そこへ、コウとガトーの二人は夜の十時近くになってからやって来ていた。
「とにかく好きじゃないんだよね。」
 今日は金曜日で会社の花見でもあったのだろうか、酔っ払ったスーツ姿のサラリーマンが数人、コウとガトーの二人とは逆に城門に向かってふらふら出てゆく。一年でこの時期にだけ急いで作り付けられる夜桜用のぼんぼりも、十時になったら消えてしまう事だろう。ここはそんな夜の早い地方都市なのだ。だが小諸懐古園の中をコウとガトーの二人はゆっくりと、城壁の角を曲って藤村記念館の前を通って、城の中に向かって奥へ奥へとと歩いて行った・・・・・・大体、今日はまた何でこんな時間に花見ということになったのだ?ガトーは急にそう思ったが、先を歩くコウはゆっくりながらも止まる気配は無い。そこで自分もその後を歩きながらもう一回聞いてみた。
「・・・・だから、何故櫻が嫌いなんだ?・・・・こんなに綺麗なのに。」
「だって櫻は、」
 すると、コウは立ち止まって、くるりとガトーを振り返るとこう言った。





「・・・・・・・・・・・バカみたいに散るから。」





























 コウとガトーがおそらく一番櫻が美しいのであろう本丸跡に辿り着いた頃には、そういう訳で辺には人っ子一人いなくなっていた。花見が行われていたことの名残りらしいコップ酒の空き瓶などがうっすらとぼんぼりに照らされているだけで、それは妙に物悲しい光景ですらある。とても金曜の夜とは思えない。しかし下手をすると四月でも夜半には氷点下に冷え込む長野県で、夜桜を楽しむというのはそれなりに根性のいることなのだ。
「明日の昼間に来れば良かったんだ、土曜だしな。そうすればもっと良く櫻が見えただろうに・・・・」
 少し肌寒いな、と思いながらガトーがコウにそう言うと、コウが答えた。
「大体、あんた櫻好きだろう。」
 ・・・返事になっていない。しかしコウがいきなり一人で考え込んだり唐突に話題を飛ばすのはいつもの事だったので、ガトーももう慣れっこになっていてこう答えた。
「・・・ああ、好きだが?だから、私は日本に来て今回が初めての花見だったんだ、なのに・・・・」
「やっぱな!あーそうなんだ、絶対好きだと思ったよ、ガトーさ、櫻!」
 ・・・やっぱり人の話は聞いていない。なにやらコウは考え込んだまま、今日はぐるぐる歩き回りたい気分らしかったので、ガトーはそこそこに花見を楽しみながらコウのやりたいようにさせてやることにした。
「それでさ、あんた『櫻は実に日本っぽいから』とか思ってるんだろ?」
「日本らしくないか?・・・咲き際も、散り際も、派手で大袈裟で実に潔いと思うんだが。」
「ちがうだろそれは!櫻なんてな、ぜんぜん頭の悪い花なんだぞ・・・」
 コウは一人で話しているのだかガトーと話しているのだかもうまるで分からないくらいの勢いで話したまま、どんどん歩いて本丸跡を抜けてゆく。気が付けば二人は城の回りを城壁にそって一周して、もう一回藤村記念館の前に戻って来てしまっていた。そこでコウはふと気が向いたらしく、今度は本丸の方では無く掘を渡って向こう側へ抜ける吊り橋の方に向かう。
「いいか、ガトー!櫻って言うのは、物事の順番も分かって無い木だと、俺思うんだよな・・・普通の木ってさ、こう、葉っぱが出てから花が咲くだろ?春にさ。だけど、櫻は木からいきなり花が咲くんだ、茶色の木に、いきなり白い花が咲く・・・って、『気が短い』と思わないか?」
「物は言い様だが。」
 吊り橋の手前でこれまた唐突に、コウはそちら側には全く灯りのないことに気付いたらしい。そこで、ちょっとした谷のようになっている掘を吹き上げて来る冷たい風に顔をしかめながらガトーの方を向き直った。遠くからのぼんぼりの灯りしかないせいで、ガトーにはコウの顔が良くは見えない。しかし、何故か見つめられるだけなのも嫌だったので自分もその十五センチほど低いところにあるコウの頭を見つめかえしてみた・・・・・・確か吊り橋の向こうには『寅さん記念館』しか無かったはずだし、それもこの時間では閉まっているに決まっている。
「・・・・でさぁ。あんた、ほら、目の前に車にひかれそうになってる子供とかがいて、助けられそうだったらどうする?」
「・・・・・・・は?」
 今度は少し声を低くしてそう言ったコウの台詞に、さすがに付いてゆけずにガトーは間抜けな返事をしてしまった。・・・ちょっと待て。だから、なんで花見に来てそんな話になるんだ?花見と言うのは、櫻の花が満開なところを見て、楽しむものではないのか。
「・・・そりゃあまあ、助けるだろうな。」
 しかしガトーが気を取り直してそう言うと、コウはさも納得したように頷いた。そしてまた歩き出す。もう一回本丸跡の方へ。
「だろうと思った。・・・でもさ、でもそれで、もし助けられてさ、車にひかれそうな子供をね。」
 ガトーがちらり、と腕時計を見るとちょうど十時になった所だった・・・消えるな、と思った瞬間に、ぼんぼりの灯りが消える。・・・城壁の脇にポツンポツンと立っている、櫻にはあまり似合わない水銀灯の灯りだけが残って、小諸懐古園は更に物悲しい雰囲気になった。
「・・・それでだよ。子供は助けられたんだけど、もし自分は死んじゃった・・・・ってことになったら、ガトーはどうする?」
 どうするも何も。死んでしまったら、ものは考えられないだろうが。ガトーはそう思ったが、コウはそんなことは気にならないらしい。そして本丸跡に戻って来た二人は今度はぐるりと回らずに、がけっぷちの方へ、掘の代わりになっている千曲川のがけっぷちの方へと歩いて行った。
「・・・そりゃあ・・・まあ、仕方ないと思うだろうな。後悔はしないな。自分が死ぬ事になっても、目の前で子供を助けられないとなったら、きっと自分はその方が後悔する。だから、いずれにせよ助けるな。」
 千曲川というのは新潟まで流れて行って信濃川と名前を変え、日本海に注ぎ込む川だ。古くは万葉集に「みすずかる」という枕詞と一緒に登場しているこれまた中途半端に有名な川。・・・・なんて何もかもが中途半端なんだ、長野県は。ともかく今ガトーとコウが見下ろしているその千曲川は、平地の川ではとても想像出来そうに無いような激しい流れを持った、山間の激流なのだった。
「・・・・・・・・・くそっ!」
 すると、そのガトーの返事を聞いたコウが急に脇にあった櫻の木を蹴った。・・・・ガトーは何ごとかと思った。いや、おかしいな今日のコウは。いつもはもうちょっと気の抜けた、だが公務員らしい地味で真面目な人間である。
「どうした。」
 ガトーが聞くと、コウは急にガトーの腕につかみ掛かった。
「・・・それが問題なんだ!・・・・その、子供を助けるところが!!!俺、大変なんだ!」
 まったく、こんなに日本語の下手な日本人と言うのも珍しい。ガトーは、自分の母国のカナダで日本語を勉強しただけだったが、それでもコウよりは自分の方がよほど日本語が上手いと思った。そのおかげで今は、ありがちな地方都市の教育委員会に雇ってもらって小中学校で英語を教える臨時教員、などというものをやっている。ちなみにコウは、小諸市の隣にある北御牧村の村役場の職員である。
「どうして問題なんだ。子供を助けるのはふつうだろう。」
「そうなんだ!」
 まだ叫びながら、ひどくコウはガトーの体を揺さぶった。・・・ガトーは195センチも身長があったので、まったくびくともしなかったが。
「ふつうだから困ってるんじゃ無いか!!・・・・俺は考えたんだ。っていうか、どうしてもこのところ考えてしまうんだ、例えばガトーが誰かの代わりに何のためらいも無く死んだりするよな?ええっと、子供とかおじいさんとか、猫とか、雀とか・・・・」
「雀はなかろう。・・・あれは焼き鳥にすると美味いらしいな、日本人は変なものも食べるな。」
「とにかく、そんなもののかわりにためらいも無く死んだとするだろう!・・・・ためらいもなく、ってところが重要なんだ、ああ、なんでワカラナイんだよ!」
 何をどう分かれというんだ、その説明で。・・・・しかししょうがないので、ガトーはコウをぶら下げたまま薄明かりの櫻の下に立っていた。足下から沸き上がるような、川の流れる音を聞いたまま。こんな男でも、この日本では数少ないガトーの友達である。例えば次の日が休みのような金曜日に、何となく会って、なんとなく櫻を夜中に一緒に見にいってしまうような。
「それで?」
「・・・・・・・だからさ。俺は、そういうことを考えてしまうんだ、最近どうも一日の半分以上はそんなことばかり考えているんだ、ガトーが死んだら、とかガトーが子供の身替わりに、とかガトーがおじいさんを助けて、とか挙げ句の果てにはガトーが雪山へ出かけてゆき、遭難した人を助ける為自分が遭難し・・・・」
「それは『ホワイトアウト』のストーリーだ。」
 ガトーはついこの間コウと見たビデオのストーリーを思い出しながらそう答えた。いや、そこまで自分を不幸な目に遭わせてくれてどうもありがとう、とここはお礼を言うべきか?
「ともかく!」
 そのとき、自分の腕を掴んでいるコウの手の力が急に強くなったようにガトーには感じられた。・・・良く見ると、薄暗い灯りに目が慣れて良く見ると、何故かコウが泣いている。・・・何ごとだ。
「・・・どれもこれも、みんなガトーが櫻を好きなのがいけない気がするんだ。」
「・・・・もう少し日本語を話せないか?」
 その泣き顔を見た瞬間、その、まっすぐな黒髪に真っ黒の瞳というごくごく平凡な日本人の泣き顔を見た瞬間、何かに気付いたようにガトーは少しだけ思った・・・・が、思っただけでやはりハッキリとは分からなかったので聞いてみる。すると、コウが続けた。
「つまりな、櫻になんか憧れてる、櫻なんか好きな人間だから、ガトーは子供や雀の代わりに・・・・」
「雀は無い。」
「いいから!・・・・その、潔くだな、死んじまっても後悔しないような感じになっちゃうんだ、それで俺はそんなガトーの事を考えていたら、すごいひどい結論になってしまう事に気付いたんだ。」
 だんだんと、コウに掴まれている腕だけが、その部分だけが、じんわり体温の上がってくるのが分かる。・・・ガトーは微妙な感じにとらわれて、少し上を見上げてみた。顔のすぐ上に、満開の櫻が一枝ある。
「・・・・ひどい結論?」
「・・・・・・・・そうなんだ。」
 コウは急にそこで、ガトーの腕を離した。・・・・じんわりと泣いて、少しうつむいたまま、コウは続ける。
「・・・そうなんだ、俺はこう思った。・・・・子供なんか、雀なんか死んじゃっていいから、構わないから・・・・・ガトー死なないでよ。」





 今や、ガトーははっきりと何かに気付いていた。・・・しかし、おそらくこの時々日本語が不自由にすらなる男は、その原因に気付いていないのだろう。気付いていないから夜中に急に櫻を見に行ってみたり、そして櫻に文句を言ったりしているのだ。
「・・・・あのだな、コウ、それは・・・・・」
「あ、そうだ。」
 するとまったく泣き顔のままなのに、コウが急に気付いたように手のひらを打った。
「ガトー、あんた花火も好きだろう。」
「・・・・・好きだが。大体、花火大会で私達は出会ったんだろうが。」
 そうだった、自分達はコウの村で行われていた花火大会の会場で出会ったのである。まだ日本に来たばかりだった去年の夏、日本の夏祭りというものをとても楽しみにしていたガトーは、わざわざ田舎の夏祭りを見るために東京の友人の実家があった村まで連れて行ってもらい・・・・・・その友人いわく『となりのトトロ』のような北御牧村で夏祭りのフィナーレを見てひどく感動し、そして呟いたのだった・・・・・・・「叫びたいくらい凄いぞ。」と。すると隣に立っていたわたあめを持った男が答えたのだ「じゃ、叫べば!」・・・・それが、村職員のコウだったのである。
「あと、流れ星とかも好きだろう。」
「・・・・まあ、それも好きだが。おい、コウ、私には大体お前の言いたい事が分かってき・・・・」
「ああっ、だから、だから、だからそういうのなんとかならないのかな!・・・・だめだそんな、一気にドカーンとか、キラッとかなって、消えちゃって、そういう・・・・・・・・・・・・ガトー、とにかく死んじゃだめだ!」
「勝手に殺すな!」
 ついにガトーはちょっと怒って怒鳴った。すると、びっくりしたようでコウが凄い顔でガトーを見る。・・・凄いって、ガトーに言わせれば、こいつは確か高卒で村役場に就職した19才だか20才のはずだがいったいいくつだ、というような。まんまるに目を見開いた、小学生のような顔で。いや、自分が英語を教えている小学生ですらもうちょっと賢そうな顔の気がする。
「・・・・悪い。」
「どうせならもっといいことを考えればイイだろう、たとえば私が何故か宝くじに当たり、所ジョージのように・・・」
「似て無い。」
「じゃ、ミリオネアでみのもんたに・・・」
「なんで金持ちになるのばっかなんだ。」
 コウは、少し落ち着きを取り戻して来たらしい。その時ざあっと、もうまるで痛いくらいに冷たい風が吹いた。・・・櫻が咲いてるのに。櫻が咲いてるっていうのに!!散るじゃ無いか!コウとは逆に、ガトーは妙に怒ったままこう言った。
「とにかくだな。私は思ったぞ、そう言う風にお前が一日の半分くらい私の事をいろいろ考えるのはだな・・・・」
「半分じゃ無いかもしれない、99パーセントくらいかも・・・・」
 うぅ、とコウが唸りながらそう言う。そんなコウに、さっきの風でバカみたいに櫻の花びらを浴びたコウに、ガトーは細心の注意を払って言ってみた。
「考えるのはだな、考えてしまうのはだな。・・・・・・それは・・・・・というか、そういうのを世間一般では多分、」
 また風。
「・・・・・『恋』と言うんだ。」





 コウは今度こそ本当に凄い顔をしていた。・・・こう言ってよければ絶望的な。そして何を思ったのか、急に身を翻すとがけっぷちから飛び下りかけ・・・慌ててガトーは腕を掴んでそれを引き止めた。
「とめないでくれ!」
「いや、止める!そういう性格だからな!私が死んでも止めるぞ!」
 するとコウは飛び下りるのは諦めたらしく、今度はガトーの腕を解こうとして自分の腕をぶんぶん振った。
「・・・・恋のワケないだろう!俺は男だ!」
「私も男だ。」
「・・・・んじゃなんで恋・・・・ってなんだ!うわあー!」
 コウがあまりに大声で叫び続けるので、さすがにガトーは少し心配になって辺を見渡してみた・・・が、有り難い事に誰の姿も見えない。代わりに大きく膨らんだ、あたまでっかちのわたあめのような、あの日コウの持っていたわたあめのような櫻の木がどこまでも見えるだけだった。
「じゃ、恋じゃないことにするか、民主的に?」
「・・・って、うわあー!・・・・・うわああ、嫌だ、俺バカだ!そんな、ガトーのこと好きなのか、そうなのか!?それで一日の99パーセントくらいガトーの事を・・・・!」
 そんな事は自分で考えろ、とガトーは思ったがコウはそうは思わないらしい。結構必死な顔で自分を見つめているので、ガトーは少し面白くなってきた。今、自分が掴んでいるコウの腕は、さっき自分が感じたようにじんわり暖かくなっているだろうか。
「そうだ、きっと恋だぞ。」
「だってあんた俺の事好きじゃ無いだろう!」
「別に。」
「・・・・・・・・うわあー、失恋だー!」
 コウはもう大変な事になってしまったらしい。とりあえず日本語は決定的に話せなくなっていた。そしてもう一回ガトーの腕を振払おうとするが、ガトーはビクとも動かない。
「・・・・さよなら!」
「死なないで、と想像しただけで泣いたのはお前だぞ。」
「いや、忘れて。もうダメだ!男が好きだったなんて!」
「でも、友達だぞ。」
「友達じゃ無いものになりたかったらしいからダメ!」
「らしいって何だ。ともかくやめないぞ、友達。」
「・・・・俺がやめてやる、くっそぉおおお!」
 冷たい風がまた吹いて来たと言うのに、二人はなんだかかっかと熱くなってきていた。そんな二人に、馬鹿みたいに櫻のはなびらが降り続ける。いや、馬鹿みたいにというか、ほんとうに夜中の寂れた公園でこんな話をしている自分達は馬鹿じゃ無いのか?ガトーはそう思った瞬間、何故か急にやってみたくなって・・・・・・唐突にコウを抱き締めてみた。いや、二人はただの友達だったからそんなことは今までやったこともなかったのだが。
「・・・・・・・・・・・・っ、」
 コウが驚いて息を飲む音が大きく聞こえた。風、風、風。花びら花びら、はなびら。・・・・・コウは困ったらしくて何も言わない。ガトーは、やってみりゃあ出来るものだな、男を抱き締めるくらい、と思っていた。・・・・そしてコウがとても暖かいことに気付いた。・・・思ったより自分が心地よいことにも気付いた。・・・・驚いたな、これは。
「・・・・もう・・・・だから俺・・・・本当はガトーみたいだなって思ってて、それで、ガトーみたいにすっげぇ潔くて綺麗だから、俺、」
 その時コウが、ついに諦めたようで小さな小さな声で・・・・泣きそうな感じでこう言った。










「・・・・・・・・・・・・・・・・本当は櫻好きなんだよね。」










 それを聞いた時、ガトーはこの面白くて愛おしい人間を、一生手放せ無くなるかもしれないと感じた。・・・・そんな事は絶対に言わないでおこうと思ったが。まわりくどい告白をどうもありがとう。










 二人はそれからも、友達のままだったかもしれない。男同士のくせに付き合ってみたかもしれない。喧嘩しつづけたかもしれない。










 ・・・・次の年も、その次の年も、いっしょに櫻を見にいったかもしれない。だけど、それはまた別の話だ。

























2001.04.29.










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