私の死を・・・・・・にしらせて悲しませることのないように。
またわたしを神聖な墓地に葬ったり、寺男に弔鐘を打たせたり、
遺体を余人に拝ませたり、
葬儀に弔問客を招いたり、
墓前に花を供えたり、
はたまた私の名を人の記憶に留めたりすることのないように。
陣営の異なるモビルスーツが互いの存在すべてを賭けて、マシンガンとビームスプレーガンで応酬する。スーパーノヴァと見紛うばかりの膨れゆく光は、生命散った証しであるのに、時に美しいとすら思う。
戦いに敗れた機体は宇宙の藻屑と成り果て、勝った側とて息つく暇もない。メインスラスターの出力を上げ、アポジモーターを吹かし、新たな敵を求めてこの海を泳いでいく。
次こそは、真っ二つに倒され、光の華となって、この荒れ狂う宇宙ですら、目にすることができなくなるかもしれないと知りながら。
宇宙世紀0079年12月24日、ソロモン海域。
連邦軍総司令部ジャブロー基地から発進したジムが、ジオンの要塞ソロモンに襲いかかった。
ドズル・ザビ中将配下の宇宙攻撃軍、ザクIIやリック・ドムが捨て身の反撃に出る。ここが落ちれば、本国サイド3を守る盾は、ア・バオア・クーのみとなるのだ。その先には、帰るべき家族や恋人や友達や家や川や緑なす街がある。
開戦当初の意気込みもどこへ消えたのか、事ここに至れば、一兵卒までも薄々と感じていた。・・・ジオンは、負けるだろう、だが、だからといって目の前の戦いを放棄できようか?
大切なもの、守るべきもの、帰りたかった場所、それに背を向けることは、決してできないのだ。
ようやく量産かなった連邦のジム部隊。
ソロモン戦は、本格的なMS対MSの初めての宇宙戦でもあった。豊富な資源と人材を糧にジムの大群を繰り出した連邦軍に対し、国家総動員令を布告して一年以上が過ぎたジオン軍は、もはや学徒動員による新兵の補充しか取る道がない。生き残ってきた者は、エース・パイロットと呼ばれ、一方で教育期間を十分に与えられず、命を預けるはずのモビルスーツすら満足に扱えない新兵がその中に混ざる。
一年戦争の開戦時から培ってきたパイロット個々の技量で、戦闘開始時こそ優位に立っていたジオン軍だが、倒しても倒しても現われる増援ジムの群れに、補給や栄養剤や、ましてや精神論では、太刀打ちならないところまできていた。
パイロットも機体も無残な程に疲弊し、それでも戦いの合間のわずかな休息と補給を終えると、また戦うしかない宇宙へ飛び出して行くのだ。
・・・・・・・・・だがそんな「切羽詰った」状況の中でも、息のつける瞬間が、確かに存在した。
不覚にも、愛機リック・ドムの右腕を、構えたヒートサーベルごと、ジムのバルカンにもっていかれたアナベル・ガトー大尉は、腕の交換と弾薬の補給の為に帰還した母艦ドロワのMSデッキで、僚友・・・いや無二の親友と呼ぶに相応しいケリィ・レズナー大尉と、何時間ぶりかに顔を合わせていた。
戦争の結末は、ガトーにも見えてはいた。・・・頭では認識していたのだ。だが、感情が全身でそれを拒んでいた。それに11人の隊員を預かる身である以上、戯れ言泣き言は、ガトーの範疇にはない。敗戦の予感に気力の落ち始めている部下たちを、時に鼓舞し、時に慰め、士気を常に高めなければならない。
・・・・・・・・・私の命令の元に、死んでいった者もいるのだ。ジオンが負けるなどとは、決して!!!
それは、親友であるはずのケリィにすら言えない、終着点だった。
リック・ドムから降りて、キャット・ウォークで整備隊長と修理状況を確認していたガトーが、ふたつ向こうのハンガーにモビルアーマー・ビグロが固定されるのを見て、さらに二言ばかり隊長に呟いてから、床を蹴った。金属と金属がぶつかる振動や、パイロットと整備兵の怒号が飛び交う無重力の空間を、どこか優雅に体を流す。
このドロワに「ビグロ」は、たった一機しか配備されていない。・・・中のパイロットは、ケリィ・レズナーしかありえないのだ。
階級は等しく大尉だが、二人とも同じ302哨戒中隊の上官と部下である以上、戦いの最中でも通信用モニターで、何度か顔を見てはいる。だが激戦であればあるほど、間近で顔を見、その吐く息の暖かさが感じられる距離まで体を寄せて、初めて生きていることを実感し、ホッとするのだった。
狙い通り、ビグロのコクピットの正面に泳ぎ着いたガトーは、丸く開いたハッチの向こう、対Gシートに体を縛りつけているベルトを外したばかりのケリィと視線が合った。自然と伸ばされた腕を掴み、引っ張り出す。まるで死の渕から生の側へ引き寄せるように。
その時、ふわりと流れ出たケリィの足元から、一冊の本が浮き上がった。規則では持ちこみが禁止されている私物のひとつだろう。
・・・備え付けのサバイバルキット以外は、本来コクピットに置いてはいけないのだが、精密機械でもあるMSの電子系統に影響を与えない限りは、かなりの範囲で黙認されていた。愛しい人の写真ひとつで、戦場の無聊を慰めうることを大抵の軍人は知っていたから。
空気の流れに沿って、ハッチの外側へ流れてきたその本を、空いている左腕でガトーが受け止めた。
『THE DOGS OF WAR』
・・・・・・・・・ぼろぼろになったペイパーバック、そのタイトル。
「・・・ん、まだ持っていたのか?」
「ははは・・・、なんとなく、な。」
知った風に聞くガトーに、ケリィは照れくさそうな顔をする。
普段、本など読まないぜという顔をして、実際そうなのだが、この本だけは随分と前から、ケリィ・レズナーという男の側にあった。
転戦の度、ケリィの荷物の中にその本があることに気付いたガトーが、ある日、雑談の途中で尋ねた・・・・・・・・・。
「そんなに、気に入ってるのか、その小説?」
ケリィは、しばらく考える風を見せたが、
「いんや。・・・10ページも読めば、必ず眠れるからなぁ・・・・・・・・・睡眠薬代わりだ。」
「ならば、ほかの本でも良いだろう、・・・『無重力空間と大気圏の軌道計算理論』とか?」
士官学校時代、ケリィがもっとも苦手としていた数学系カリキュラムの名を、苦笑を含んだ声でガトーがさらりと上げる。頭の中では、授業の最中、居眠りばかりしていたケリィの姿が思い出されていた。
「・・・前書き、がなんとなく気に入っててな。」
その言葉に、ひとつしかない椅子に陣取って、ベッドの上に座っているケリィの方を向いていたガトーが、くるっと体を反転し、机の上にあった『THE
DOGS OF WAR』を手に取り、パラリと頁をめくる。
私の死を・・・・・・にしらせて悲しませることのないように。 またわたしを神聖な墓地に葬ったり、寺男に弔鐘を打たせたり、 遺体を余人に拝ませたり、 葬儀に弔問客を招いたり、 墓前に花を供えたり、 はたまた私の名を人の記憶に留めたりすることのないように。 − トーマス・ハーディ − |
ガトーは、ケリィがこだわっているその文章の、一字一句を噛み砕くかのように、ゆっくりと目を落とす。
(・・・・・・・・・・・・・・・・・・ああ。)
そこには、何も残さないただ消え去るような死が、・・・あった。
「戦争屋しか、できない俺だ。この手でたくさんの敵を葬ってきた。・・・・・・・・・なぁ、こういう風に死ぬのが相応しくないか?・・・あとで派手な式典をされてもなぁ。・・・・・・・・・おっと、まだ倒される気はないぜ。」
ケリィは、最後の一言を慌てて付け加えると、床に視線を落とす。似合わないことを言っちまった・・・と、頭をニ三度振って、口の端に笑みを浮かべた。
・・・陽気さを絵に描いたようなケリィが、そんな風に言った日のことを、ガトーは鮮明に覚えている。
「・・・・・・・・・まだ、・・・早い。」
二人揃ってキャット・ウォークに戻り、左手に握っていた本をケリィに返しながら、ガトーが低い声で呟いた。
この本にある死を、体現するには、まだ早い、・・・と。
「そうだな。・・・・・・・・・あーあ、携帯食も飽きた。なんか腹に詰めよう。」
食堂は運営されていないが、コクピットではチューブに入ったゼリー状の人間向け『燃料』を啜るしかない。作り置きされたもう少し人間らしい非常食が食べたい、ということだろう。
ガトーの中での予定は、まず自機と自部隊の整備の確認、上へ昇って戦況の確認、新たな戦術の練り直し、その後でまだ整備が終ってなければ、しばしの休息のはずだったのだが、ケリィに付合うこととした。
・・・・・・・・・もう、二度と、こんな時間が持てないかもしれない、故に。
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・・・・・・・・・何もかもが、消えていた。
ケリィ・レズナーが住んでいた家も、働いていた工場も、・・・・・・・・・・・・・・・・・・恋人も。
宇宙世紀0084年10月。
フォン・ブラウン市の最下層は、工場とジャンク屋が建ち並ぶ、生活レベルが最下層の街でもある。空気も水も無料では手に入らないこの人工の都市は、宇宙移民の数が増えるたび、新たな層を地下へと重ねていった。今や人口は五千万人とも言われる巨大都市だ。
そして当然ながら、貧富の差が、人間を階層ごとに形で分けてしまった。・・・・・・・・・なんとわかりやすいのだろう。
アナベル・ガトーが親友ケリィ・レズナーの『死』を知ったのは、その身をアクシズへの帰還途上の艦に預けている時であった。
地球圏にいる間、MAヴァル・ヴァロの情報も、ケリィがデラーズ艦隊に復帰した報告も聞いてはいない。
骨折した左足をリハビリ中のガトーにとって、幸いにも無重力空間は、歩くのに体への負担が少なくてすむ。なんとか松葉杖を借りて、艦内を動き回れるようになった頃、ようやくハスラー艦長から、任務への復帰を許された。
だが艦内で出来ることといえば、『星の屑作戦』の報告書を纏めることと、リハビリを続けることだけ。訓練をするには、体が及ばず、新しい戦略を練ろうにも、デラーズ・フリートは存在しない。
まず、『星の屑作戦』報告書に取り掛かったガトーが、ハスラー艦長の好意で与えられたかなり高レベルのアクセス権を使って、データベースから引き出した情報のひとつが、『ケリィ・レズナー』に関する項目だった。
『0083年11月4日、フォン・ブラウン市郊外にて、MAヴァル・ヴァロが連邦軍ガンダムタイプと戦闘の後、撃破される。』
ただの一文が、そこにあった。
・・・・・・・・・溜息とともに、ガトーは考える。
ヴァル・ヴァロは、一機しか存在しないモビルアーマーだ。時間的にも、ケリィがデラーズ・フリートと合流しようとしていたならば、まさにこの頃フォン・ブラウンを飛び立ったのではないか?・・・そして私は、この戦いの間、連邦軍のガンダムタイプをあの一機しか見ていない。
『0083年11月4日、MAヴァル・ヴァロが連邦軍ガンダムタイプと戦闘の後、撃破される。』
すなわち、
『0083年11月4日、ケリィ・レズナーがコウ・ウラキと戦闘の後、敗れる。』
・・・・・・・・・ケリィが、あのウラキという男に、やられたのか。
月から、地球圏から、離れていく一方の旅では、これ以上のことは知りようが無い。ガトーは、ぼんやりと、それでいて確信に近い思いで、ケリィの死を受けとめた。
そうして、長い旅の果てに着いたアクシズを再び船出し、月に戻ってきたガトーは、ひとつの映像を見た。
アナウンサーの興奮気味な声がバックに流れる中、赤く巨大なモビルーアーマが、その爪を踊らせている。白いモビルスーツを挟み込み、勝ちを誇るが、上半身だけを切り離して飛び出した奇妙な白い物体の手に握られたビームサーベルに、ジェネレータを焼かれる。核融合エンジンに入った火は、間を置かずして爆発し、機体を四散させていく。
「ケリィ・・・・・・・・・」
連邦政府の取った公式見解は、一ジャンク屋が試運転中に起こした事故。『フォン・ブラウン市を盾にとって』戦闘を迫られた事実を、絶対に認める訳にいかなかった。そして後日には、その記録さえ消された。
だが一度、回線を流れてしまった映像は、何処かで誰かにコピーされ、こうして残っている。
この映像の中の真実を知らないが故に、ただの興味深く貴重な見世物として、地下系ショップで流通していたものだ。
ガトーの目にすら、それはどこか遠い世界の出来事のように見える。・・・・・・・・・だからこそ、こうして、ケリィの暮らしていた場所を訪れたのだ。ケリィの死を納得するために、そしてその死を、悲しみ、惜しむために。
ケリィの家と工場があった土地は、見事なくらい何も無くなっていた。一人暮しにはもったいない一軒家も、安っぽいパーツが散らばった工場も、・・・ただの更地に。
言いようも無い無力感に包まれて、ガトーはその土地に立つ。
『私の死を・・・・・・にしらせて悲しませることのないように。』
ケリィがここに居た証しすら消えた。あたかもケリィが望んでいたように。だが・・・
(・・・そうだ、ラトーラさん、だったな。)
道路を挟んで反対側の3軒分向こうに住んでいたその女性と、ガトーは一度だけ顔を合わせたことがあった。
迷惑でなければ、少し話を聞いてみようかと振り返ってラトーラ・チャプラの家の方を見たガトーは愕然とした。そこも更地になっているのだ。
どういうことだ、と思いながら、道路の端から一人の老人が歩いてくるのに気付いたガトーが、待つことしばしで声を掛ける。
「すみません、うかがいたいことがあるのですが・・・」
「なんだね。」
少し腰の曲がった色黒な老人が、面倒くさそうに顔を上げる。
「そこの家に住んでいた女性を知りませんか?ラトーラ・チャプラという人なのですが。」
跡地を示しながら、ガトーが訊く。
「・・・・・・・・・ああ、その女なら、いつの間にか見なくなったのぉ。・・・ほれ、あの昨年の事件。」
「・・・?」
ガトーの体に緊張が走る。
「そこでジャンク屋をやっとった兄ちゃんが、一年戦争の頃から隠しとったモビルアーマーを持ち出して、一騒動あったじゃろ?・・・わしは、ここで、発進するとこを見たんじゃ。あの時は、驚いたのぅ。」
老人は訊かれていないことまで、喋り出した。
「あの後すぐに、お役人が来ての。工場を調べておったわ。・・・それから一月もせんうちに、税金を滞納しとったとかで、代わりに土地を収用しおった。どっかの大手のジャンク屋に売り渡したそうじゃ。ここら一帯をまとめて更地にして、もうすぐ大きな工場が建つんじゃと。その買占めの頃じゃから、半年は前になるかのー。居らんようになったのは。」
長い老人の話から、ガトーはラトーラに会って、ケリィの話を訊くこともできないと理解した。
そもそも、恋人であったはずのラトーラに死んだ人間を語らせるなど、惨いことだと思い直す。
それでも、何もかも消えてしまったこの現実を知り、ガトーの中で激しい無力感が広がっていく。ケリィがジャンク屋を営めたのも、ジオンを援助する月の資産家の陰の助力のお陰だ。税金の滞納などあろう筈もない。すべてを無かったことにしたい、政府の策略に決まっている。
(・・・公式には、何一つ、残らないというのか、ケリィの戦いも、その死も、我々デラーズ・フリートの戦いと同じに。)
「・・・・・・・・・何もかも。」
びゅうっと、体の中を、冷たい風が通ったような気がした。
ずっと抱きつづけていた虚しさが強調され、何かを欲しているような気がした。
「ケリィの為に泣く場所すら無いというのか・・・」
ガトーが、左手に下げたビニール袋には、ケリィの好きだった黒ビールの缶が半ダースほど入っている。遺体も残らず、墓もない男のために、家の中に写真のひとつでもあれば、せめてそれを前にして乾杯しようと持ってきたものだ。
だが、それすら不可能になってしまった。
予備役の大尉では、どんなに誇り高く戦い死んでいったとしても、戦死扱いにはならない。その死には、国家も国旗もない。
(ウラキの手に掛かって・・・)
ガトーは記憶の中の、年若い青年の顔を思い出す。何度か顔を見た。・・・いつも悔しそうな表情を浮かべていた。
最後の戦いの時、もしもそのことを知っていたら、・・・ケリィがウラキに倒されたことを知っていたら、・・・・・・・・・否、
(知らなくて良かった、か。)
あれほど魂が高揚した戦いに、私怨を持ち込みたくなかった。・・・持ち込まずに済んで、良かったと思う。
「ふっ・・・、戦争屋などというものは・・・・・・・・・」
死力を尽くした戦いを、まるで高尚なもののように捉え、大切にしている自分は、何者だ?
ただの『殺し合い』だろう、
戦い、とは。
「本当に、因果なもの、だな。」
『私の死を・・・・・・にしらせて悲しませることのないように。
またわたしを神聖な墓地に葬ったり、寺男に弔鐘を打たせたり、
遺体を余人に拝ませたり、
葬儀に弔問客を招いたり、
墓前に花を供えたり、
はたまた私の名を人の記憶に留めたりすることのないように。』
(君が好きだった、この一節の通りに、君は逝った。・・・それで良かったのか?・・・・・・・・・ケリィ。)
それでも、これくらいは許してくれるだろうと、ガトーはビールを取り出して、プルトップを引っ張る。シュワッと音を出す缶を逆さまにし、地面の上にビールを垂らした。・・・・・・・・・かつてケリィの居た場所へ、花束の代わりに。
(なぁ、ケリィ。『星の屑』に間に合わなかった君が亡くなり、私が、・・・私だけが生き残るなんて、な。)
・・・グシャッと音を立てて、ガトーの手の中で空き缶が握り潰される。
また一人、いつまでも年を取らない人間が増えた・・・・・・・・・
ガトーは、士官学校時代の、教育機動大隊時代の、下っ端の、出世後の、ソロモン要塞での、月での、ケリィの顔を思い出した。
なぜか、笑顔、ばかりが浮かび、ガトーは静かに目を閉じた。
・・・僅かな涙も、ケリィは欲さない、だろうと。
(・・・・・・・・・ウラキなら、何か語ってくれるだろうか。)
やっと、ケリィ・レズナーに別れを告げたガトーは、無性に黒髪の青年に会いたいと思った。
ケリィの最後を知る、あの男に。
味方の撃ったソーラシステムIIの光に焼かれながら、今も揺るがずに連邦の士官と名乗れるのか、
貴様は、あの時、何かを無くしはしなかったか、
あの清々しい戦いが汚されたことに、虚しさを覚えなかったか、
「・・・愚かだな。」
(・・・・・・・・・私こそ、墓碑銘が必要なようだ、ケリィ。)
ただの戦いを、崇めようとしている自分に気付いたガトーは苦笑し、フォン・ブラウン市最下層を後にした。
+ END +
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いま、某所でもケリィさんの死を扱った話が読めると思いますが(笑)、
お互い、事前に書いてることは知ってました。
内容がかぶらないかと心配するフリ(笑)をしてたのですが、
やっぱり予想通り、かぶりませんでした(大笑い)。
それは、樹さんがまずコウファンで、私がまずガトーファンだからです(笑)。
いやーもうほんとに、どうやっても変えられないほどに・・・
そして、どうやっても変えられないことに0083ファンでもあるわけで(笑)、
だから、コウの物語を書いてる樹さんに、「えー、ガトー様も出してーっ」
ばっかり、始終言ってるわけで、そしてとっても優しい人なので、最後に
ガトーさんを出してくれたりしてるわけで(笑)。
なので、私も最後にコウを出したかったのだけど。
・・・・・・・・・ゴメンナサイ(汗)。
管理人@がとーらぶ(2001.01.27)
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