眠り姫










むかし、むかし、ある城に
100年も眠りつづけているというお姫さまがいました。


その噂を耳にしたさる王国の王子は
どうしても、姫に会ってみたくなりました。


美しい銀色の髪をした王子は
毎日が退屈でしょうがなかったのです。


道なき道を乗り越えて、
とうとう姫の眠る茨の城へたどりつきました。


バラのとげに守られた寝台の上に
一人の美しい姫が眠っています。


近づいても少しも動かぬその姿は、
生きているのかどうか、わからないほどでした。


顔を寄せてみると、薄く開いた唇から
わずかな吐息がもれています。


そのあまりの可憐さに
王子の欲望は、一気に燃え上がりました。





「痛ぇ!!!!!!」


石造りの堅い壁に太い声がこだまします。


・・・太い声?


「なんだと?!」


王子の驚いた声も負けず劣らず野太い声でした。


「なにしてるんだよー?痛いなぁ。・・・コレ???」


「き、貴様こそ・・・男?」


「ひ・・・ひとが寝てる間に、よくもこんなマネが・・・」


「・・・人間誰しも間違いは起こす。」


「そんな格好でまともなことを言うなよー。」


当然、王子は下半身丸出しの情けない姿です。


「・・・仕方ない、自分のしたことだ。責任は取る。」


「責任?って」


・・・姫、もとい、王子その2は、怪訝な顔をしました。


「結婚しよう。」


「・・・冗談じゃない。俺は男だってば!」


「黙っておれば、女に見えんこともない。」


「そういう問題じゃあ・・・」


「ごちゃごちゃ言う奴は好かぬ。」


そう言うと銀髪の王子その1は、王子その2にのしかかりました。


「ちょ、ちょっと待て!!!」


「・・・まずは続きからだ。」


王子その1の身長は195cm、優に体重は100kgを超えています。
これでは、王子その2はとてもたちうちできません。


「わあああ〜〜〜!!!」





おしまい(笑)。










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お・・・オチはありません(笑)。

我が家にはクーラーがないんです。自分だけ暑いのはイヤなので、
みなさんにも暑苦しい話を・・・て(--;)。

すみません(逃亡〜)。

管理人@がとーらぶ(2000.07.06)











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