残 照

−ウラキとガトー−




















 「離婚して欲しい。」

 俺がそう告げた時、ニナはただ黙って頷いただけだったが、キースからは電話があった。数年ぶりに聞く声だった。




















『コウは、ひとごろしなの?』






























 ・・・・・・・・・なるほど。俺とキースは疎遠になっていたが、ニナとモーラは友達でモーラの夫はキースなんだから、まぁそういうことだ。ニナがモーラに喋ってモーラがキースに話して、キースはニナの代わりに俺を責めるか。言いたいことを言うか。どういう風にくる気かな。・・・最後に会ったのはいつだっけ。俺がカラバに入る少し前だから、・・・5年ぐらいか?・・・・・・・・・相変わらずのお節介ぶり。そうだよな。ニナとデートできるよう映画のチケットを用意してくれたのもキースだったよな。

 画面の向こうの5年ぶりに見るキースは、ちょっとだけ老けてみえた。大人になった、と例えるのは失礼なようだし(5年前だって大人である)、かといって老けたって言うのも、やっぱり失礼な気がして、俺は、久しぶり、とありきたりな挨拶をした。キースの方は開口一番、おまえ何考えてるんだよ!だった。



 そうか。『何考えてる』ときたか。どうせわかってるだろうに。俺は答えず曖昧に笑った。



 「・・・たく、こんな風におまえと話すことになるなんて、思ってもみなかった。」

 (俺だってさ)

 キースの袖章が懐かしく見えた。オークリー基地のものだ。望んで出た場所だが、4年もいたし、今も二人の家がある。










 ・・・・・・・・・ニナと結婚したのは、85年の6月だ。










 幸せにしたい、と結婚するのにそう願わない男がいるだろうか。・・・あの時の俺は間違いなくそう思っていた。ジューン・ブライドになるニナも俺の気持ちをわかってくれて、幸せそうにしていた。式は基地内の教会でシンプルに。(従軍章を付けた)Aクラスの正装と白いウェディングドレスで祭壇の前に立つ二人。まだ独身だったキースとモーラがそれぞれ、ベストマンとブライズメイド役に。牧師の話はほとんど頭に入らなかった。それより俺自身の思い、あの戦いで打ちのめされた俺を支え、ここまで付き添ってくれたニナを幸せにするんだ、・・・その考えに捕らわれていた。

 すべて順調に順調に進んでいった。南の海への新婚旅行から戻ってきで、基地の近くに借りた一軒家の入口に立った時、俺は柄にもなく、・・・そしてこれもニナの為に、昔からの言い伝え通りにニナを抱き上げた。いわゆるお姫さま抱っこっていうヤツ。幸せに、ただそれだけのつもりだったのに。柄にもないことは、やっぱりするもんじゃない。ずしっと腕にかかるニナの重さが、あることを俺に思い出させた。ポーチにつっ立ってニナを横抱きにして、俺はニナ以外の人のことを考えてしまったのだ。



 「どうしたの?」

 腕の中でニナが微笑む。俺の首の後ろに両手を回してニナが微笑む。なのに俺は、俺を掴む力もなかった人のことを。



 「い、いや。・・・さぁ、入ろう。・・・二人の家にね。」

 「ええ。」

 笑うニナはとても綺麗だった。柔らかい金髪を揺らして笑うニナはとても綺麗だった。なのに俺は、俺を見なかった人のことを。



 一歩、二歩とドアをくぐって、それから、あー重たい、と言いながらニナを降ろす。もう!っと怒ったふりだけのニナの声。それから目を閉じてキス。ふんわりと甘い。だけど俺は、・・・俺は、最後のくちづけを思い出してしまった。その感触とやっと最後に見た瞳の色。最後の声。



 (思い出したくない)

 (思い出したくない!)

 (思い出したくないんだ!!!)



 ・・・・・・・・・もうこんな風にニナを抱き上げるのはやめよう。俺は思い出したくない。・・・ニナと幸せになるんだ。










 「子供はもうちょっと先にしよう。」

 そう言ったのは、俺だ。・・・お付き合い、は一年ちょっとしかなかったし、その間も熱烈恋愛中、というわけではなかった。俺が落ち込んではニナが励ます、俺が悩んではニナが叱る、・・・とうてい恋人同士の毎日とは思えないだろ?・・・だからしばらく新婚生活を楽しもうと。ベタベタするばっかりじゃないけど、普通にいちゃついたり、喧嘩したり、つっつきあったり・・・そんなことがしたい、いや、できるだろうと思っていたのだ。実際、できたのかなぁ・・・なんかあんまり印象が無い。自分のことなのにな。

 しかしはっきり覚えていることもある。

 まる一年が過ぎて結婚記念日の夜、俺はまた言った。子供は、もうちょっと先でもいいよな?・・・ニナは、ええ、まだまだあなたを独占していたいの、と言ってくれた。二年目の記念日にも俺は似たようなことを。そしてニナもはい、と。三年目には、何も言わなかった。その間に、キースとモーラには女の子が生まれていた。ケイティという名のモーラのくるくる巻き毛と健康そうな肌の色にキースの大きな瞳をもらったかわいい子だ。当然、俺もニナも誕生祝いに駆けつけて、この手に抱いた。ニナは、それはうっとりと幸せそうな顔をして小さな赤ん坊を抱いていた。



 「かわいいだろ?」

 「ああ。」

 腕の中のケイティ。抱いたからって何も思い出さない。その軽さ、小ささ。首も座ってなくてふにゃふにゃの感触。俺は傷つけるのが怖くて、ソファに腰掛けて、微動だにせずにケイティを見る。・・・なのに何故かむずかる。



 「ぁぁぁっ〜ぁぁぁ・・・。」

 「わわっ?!」

 「馬鹿だな、コウ。お前の緊張が伝わってるんだよ。壊れやしないから、そっと動かしてみろよ。」

 「う・・・うん。」

 二度三度と横に揺らす。さっきよりも腕のカーブにケイティの身体がぴったり合うような。・・・果たしてケイティも普通の顔になり、それから笑った。何が楽しいのか、笑った。ほーら、最高だよな、この笑顔、とキースの声。ふと顔をあげる。ニナがこっちを見ている。モーラとお喋りしながら。・・・子供。・・・・・・・・・欲しくないわけないよな。俺だって。・・・あれ?



 「なぁ、コーウ。いいかげん、おまえらも子供作れよ。」

 「ん・・・そのうち、にな。」

 ジャストタイミングでキースが言った。・・・・・・・・・俺だって、俺だって。・・・・・・・・・あれ?



 (俺は・・・・・・・・・子供が欲しいんだろうか?)



 不自然なぐらいに、俺は固まってたと思う。だってそのあとキースに、男同士の話があるから、と庭に連れ出された。ケイティを頼むよ、とニナに預けた。モーラは、やあね、これだから男共は・・・と訳知り顔で手を振っていた。



 子供が欲しいんだろうか。・・・なんてこった。結婚してからこっち、俺はそんなことも考えたことがなかった。単に、まだ早いと思ってただけで。・・・いや、それとも欲しくないから、そういうことでごまかしていたんだろうか。気まずいから勝手に置き換えていたんだろうか。



 「もう、忘れてもいい頃だと思うぜ。」

 「・・・キース。」

 「ニナさんに不満があるわけじゃないんだろ?」

 「もちろん・・・そんな・・・。」

 「おまえたちは幸せになってもいいんだよ。」

 いいのか?ほんとうにいいのか?・・・俺は人殺しだ。俺の前で大勢の人間が死に、俺の後でさらに大勢の人間が塵ひとつ残さず逝ってしまった。・・・キース、おまえも見ただろう?あの惨状を。コロニーの落ちた地を。それなのに。



 (わかってる)



 だけど、そんなことは忘れて、生きようと決心し、その道を歩き出してニナと結婚した。・・・だから子供だって・・・俺の子供がいたっていいんだろうけど・・・だけど・・・。



 「あの戦いで傷ついたのは、おまえ一人じゃない。・・・だけどみんな頑張って生きてる。」

 (みんな?!!!)

 「けどキース!・・・ガトーは死んだんだ。結婚することも、子供を持つこともできないんだ。」

 「コウ?」

 ほら、本音が出た。・・・・・・・・・失敗だ。・・・ほんとは、俺が止められなかったコロニーのせいで、死んだ人のことなんかどうでもいいんだ。ガトーが。ただガトーだけが。俺は。



 「ああ、ガトー死んだ。けどおまえは生きている。・・・だから幸せになるんだ!」

 あれ、なんでキースが泣きそうな顔をしてるんだ?



 ・・・・・・・・・俺とニナは、何度かキースとモーラの家に遊びに行き、何度もケイティを抱いた。・・・そうして何度もうっとりとするニナ。俺は、だんだんと居心地が悪くなっていき、ニナだけが遊びに行くことが増えた。で、三年目の記念日には何も言わず、ただ俺に任されていた避妊を続けた。










 四年目の結婚記念日を迎える前に、俺は逃げ出した。









 カラバに参加する、・・・俺なりに考えてのことだったが、はっきり明確な主義主張の元に、というわけではなかった。ニナと二人の生活、オークリー基地と家の往復、そんな生活に、満足してたはずなのに、息が詰まる。・・・ティターンズとカラバの小競り合いに時々巻きこまれるが、あの一ヶ月に比べたら、平穏無事な日々。・・・なんの文句がある?・・・・・・・・・でも耐えられない。・・・俺は、ここで何をしている?

 そしてアルビオンに会ってしまった。オークリーに補給を受けにきたのだ。・・・知らない艦長に、知った顔、顔、顔。



 「ウ〜ラ〜キ〜っ!」

 食堂で聞いた懐かしい声。・・・モンシア中尉、おっと、今はティターンズでモンシア大尉か。俺は敬礼する。



 「こんなところでくすぶっていやがって。・・・もう少し見所のある奴だと思ってたんだがな。」

 「どうだ、ティターンズに来ないか?給料もいいぜ。」

 「ウラキは、・・・記録には残ってませんが、例の一件が選別に響くのでは?」

 モンシア大尉にベイト大尉とアデル中尉が勝手にそんなことを話している。何もかも元通りの、あの新米の士官だった頃の、時間が戻ってきたようで、だがシナプス艦長もバニング大尉もいなくて。・・・黒いティターンズの軍服。バスクの演説を聞いて、俺は反吐が出そうだった。・・・・・・・・・ティターンズなんか!・・・・・・・・・でも俺は、ここで何をしている???



 アルビオンが行ってしまった後、俺は考えた。思い出して考えた。考えに考えた。



 ティターンズとアクシズとエゥーゴにカラバ。宇宙のこと、地上のこと、今も戦う人々のこと、戦い続ける人々のこと、落ちたコロニー。今も空にたくさん浮かんでいて、人がたくさん住んでいて、勝手に取引に使われたり、誰かのものになったり、捨てられたり、守られたり、俺が何もしない間も、大勢が傷ついたり死んだりしてる。そんな場所がある。

 だが、権力争いなんてどうでもいい。どれが一番正しいかなんてわかりっこない。今正しくても百年たてば変わるものだってあるんだ。でもこれだけは言える。バスクは敵だ。俺とガトーの戦いに水を差したあの野郎は敵だ。



 カラバに行くことにした、とニナに頭を下げた。わかってるわ・・・とニナは俺を抱きしめてくれた。ああ、俺は君に甘えてばっかりだ。そしてそんな君を残して、俺は・・・・・・・・・。










 カラバのメンバーになったからといって、音信不通なわけでも二度と会えないわけでもない。実際に俺は、88年から92年の間、何度かオークリーの『我が家』に帰った。軍人にはありがちの超長期出張みたいなもの。・・・戦時編成だから、いつ死ぬかわからないだけで。

 キースからもアウドムラに連絡があった。二度と帰ってくるな、とわざわざ連絡してきたのだった。・・・そう言われても仕方ないよな、まったく。



 「・・・なんでだよ。・・・・・・・・・くそっ。」

 (なんでかって?・・・わかってるだろうに)

 やっぱり泣きそうなキースが、画面の向こうにいた。



 だから俺がオークリーに戻った時も、モーラとケイティは会いに来てくれたが、キースは来なかった。女の子ってのは、成長が早い。・・・ケイティを見る度、つくづくそう思う。ませた口調であれやこれや質問されたり、勝手におまま事のダンナ役を振り分けられたり。



 『ただいま、ケイティ。』

 『おかえりなしゃい。晩ご飯はピザとサラダでしゅ。』

 『それはおいしそうだね。』

 『・・・・・・・・・うー。キスは?コーウ?』

 ほんと、成長が早い。



 そして92年のある夜、わずか5歳のケーティに俺は決定的なことを聞かれた。



 「コウは、ひとごろしなの?」

 「・・・・・・・・・ケイティ。」

 「ま、ケイティ。なにを言ってるの。」

 ローストチキンとシーザーサラダの夕食をみんなで囲んでいた時だった。慌てて、モーラが止めようとする。・・・かまわずケイティは続ける。



 「だって、ようちえんのせんせいがいってたの。ぐんじんっていうのはひとごろしだって。へいわがきらいなひとだって。」

 「それはね・・・、ケイティ・・・。」

 ああ・・・、否定するのは簡単だ。だが本当に俺は人殺しだ。・・・・・・平和が嫌いなわけじゃない。けど人は殺した。確かに殺した。



 「ケイティ。・・・平和ってどういうことかわかってる?」

 「うん。こうやってごはんがたべれたり、あそんだりできることでしょ?」

 とんでもない先生だわ、とニナは思ったらしいが。・・・基地で潤いながら、基地を憎む人がここには多かった。憎んでいる人の大半は、コロニー落下で身内や親しい人を亡くすなり傷つけられるなりした人々だった。・・・・・・・・・オークリーはそんな場所だ。



 「とおいまちでは、こどもでもはたらいたりしてるんだって。かわいそうだって。」

 「ケイティ。・・・軍人っていうのは、平和を守ってくれる人なのよ。・・・パパだってそうでしょ?そんなひとごろしにみえる?」

 killerと言うところで、モーラの声が小さくなった。子供には聞かせたくない言葉だ。ううん、とケイティは首を振った。それからバツが悪そうに、俺の方を見た。



 「・・・ごめんなさい。パパにはきけなかったの。・・・だからコウにきいたの。ごめんなさい。ごめんなさい。」

 sorryと言い続けるケイティの声がだんだんと泣き声になり、俺は席を立って、反対側のケイティのところまで行き、頭を撫でていいんだよ、いいんだよ、と泣き止むまで言った。・・・・・・・・・結局、ケイティの問いには答えなかった。



 (俺は人殺しだ)

























 92年12月25日、連邦政府は、ロンド・ベル隊の増強を発表した。俺たち下っ端は知る由もなかったが、その三日前、ネオ・ジオンがスィートウォーターを占拠していたのだ。まして、その総帥がアムロ・レイだとは、よもや・・・。ただ軍人らしく、宇宙がまたきな臭くなってきたな、とは感じていた。クリスマスだというのに、俺はロンド・ベルへの転属を請われ、了承し、そしてニナに電話した。クリスマスだというのに、メリークリスマスと言えず、ハローの後に『離婚して欲しい』と。

 カラバなら地球上をあちこち移動するだけで済んだ。これからはそうはいかない。敵は宇宙にいる。生きて帰れる保証もない。俺はニナを待たせすぎた。宙ぶらりんのままで。これがケジメ。遅すぎたぐらいの。二人揃って手続きにいく時間もないので、俺はさっさと書類にサインして弁護士に送った。ニナの為に何もできないから、せめてもの気持ちで生命保険を増額した。その書類も一緒に送った。ひどいプレゼントだ。キースが電話してくるのももっともだ・・・。



 「俺たち、友達だよな?・・・ナイメーヘンもトリントンも楽しかったよな。・・・・・・・・・なんでそんな遠くに行くんだよ。」

 「キース。・・・・・・・・・ありがとう。・・・・・・・・・でもどうしても行かなくちゃならないんだ。」

 「連邦だのジオンだの、そんなくだらない争いにおまえが手を貸すことなんてない!」

 「・・・違うよ。あの時から俺は、そんな争いの小さな小さな一端なんだ。ニナのそばにいても、地球上のどこにいても。大局になんら影響が無くったって、俺は宇宙に行く。行ってできるだけのことをする。それで俺はやっと・・・、」

 (・・・・・・・・そうだ、やっと)

 「ガトーに向き合えるような気がするんだ。」

 「・・・コウ。」

 ああ、なんだ・・・。ガトーか。俺はやっぱりガトーのことが忘れられなくて、いつもガトーに捕らわれてて。キースと話すとそのことを思い知らせれて。・・・・・・・・・だからキースと会いたくなかったのか。



 「幽霊のことなんかどうでもいい!だがおまえは絶対生きて帰るんだ!待ってる人間がいる。俺もモーラもケイティも。ニナさんもだぞ!!」

 「時間だ。キース元気で。それから頼めた義理じゃないけど、・・・ニナをよろしくな。」

 急に歪んでいく画面の中のキースは、いつもより余計に泣いてるように見えた。

























 結局、俺もアムロのことを笑えないわけだ。・・・死者に激しく捕らわれて、生きてる人を蔑ろにするなんてな。連邦政府は、アムロ・レイの真意を計り兼ね、関係のあった人間を片っ端から宇宙に上げる気らしい。もちろん、身内は地球に残したままで。俺は書類上、独身になったが、ニナがいるので同じようなもんだし。艦長のブライト・ノア大佐(あのホワイトベースの元キャプテンだ!)なんか、奥さんに子供二人も。他のみんなも似たり寄ったりだ。例え、家族がいなくったって、友人や知人がいる。宇宙に上がったって、地球を見捨てられはしない。



 俺は今、猛然とアムロを止めたいと思っている。アムロが何をするのかはわからない。だが、俺には守りたい人々がいる。守り抜いたら、胸を張ってガトーに言える。バニング大尉にも。シナプス艦長にも。



 戦うことの意味、・・・・・・・・俺にとっては守ることだ。軍人になって良かったと思ったことは、一度もない。だけど今度こそ守り抜けたら、俺は良かったって言って、そして軍を辞めれるだろう。十年越しの辞表を叩きつけて、血を洗い流して、ガトーにサヨナラできるだろう。・・・あんたは途中で死んじまったが、俺はアムロを止めることができたってな。

























『コウは、ひとごろしなの?』

























 俺は確かに人殺しだ。



 (だが、椅子にふんぞりかえったまま、大切なものを守ることなんてできない。・・・できないんだよ、ケイティ)















END










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煌月さんに捧げます。
たいへん遅くなりました(ペコリ)。

・・・今年のお正月に大阪インテで鉄さんに会ったりしませんでした?
ずっと疑問です(笑)。

(2002.12.30)











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